【英断】台風によるJRの運休対応。期待する今後の社会の在り方を考える。

ども、ねこのんです。

さて、只今、東京にも台風24号が迫ってきています。

風が強くなってきていますね。ねこのんの職場も早めに仕事を終えて帰宅になりました。

多くの会社が同じような対応をしていますが、その理由は…

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JRの対応に見る時代の変化と期待

JR東日本が9月30日の20時以降、首都圏の全ての在来線を終日運休すると発表したことが大きい。

同日の13時頃に運休を発表したJR東日本。在来線をすべてストップするというのは異例であり、首都圏全線の計画運休は初めてのようです。

そもそも、JR西日本は29日の段階で、翌日30日正午までにすべての列車を運休することを発表していました。

JR西日本に比べると急な東日本の対応は唐突な感じもありましたが、ネットなどでも「英断」と称賛が相次いでいました。

異例の対応と言う話もありましたが、特に首都圏で在来線をすべて止めるということの影響は計り知れない。日曜日とも言えど、サービス業は当然夜まで営業をしているし、それ以外でも働いている人は多くいる。

20時に電車が止まるということは当然帰宅するためにも早く仕事を切り上げる必要がある。従業員が帰れなくなり台風の中放り出すようなことになれば大問題だ。

インフラ企業の影響力

さて、台風の様な天災は来ないに越したことはないです。特に今年は本当に多い。前回の台風の被害だってまだ復旧できていない状況ですしね。

しかし、こういった天災が続いていることもあってか、企業の対応も少しずつ変わってきています。

身を削って働くことが美談様な時代から、ブラック企業が生まれ、モンスタークレーマー、モンスター企業が生まれ…

押しつぶされる人たちも生まれる…。

もちろんきっとこんな日でも電車が止まっても働かせるブラック企業はあることでしょう。

しかし、JRの様な重要なインフラを担う企業が今回の様な判断をしてくれることで、多くの企業はそれに沿った判断をするしかありません。20時に電車が止まるならその前に帰宅するように仕事を終わらせるしかありません。

18時にお店を閉めても文句を言う客が居ても、「電車が止まるから」と他の企業は言い訳もできる。「お客さんも早く帰った方がいいですよ」って促せる。顧客至上主義になっている企業にとって、これはありがたいことだ。

日本の間違った「おもてなし」は客に都合よく受け止められ、対応する従業員は疲弊する。一度定着したこの状況は簡単に変えられないものです。しかし、こういったインフラ企業の対応があることで、「JRがやるんだから、他の企業が休んでもしかたないよな」という意識が生まれてきます。

インフラ企業がこういった判断をしてくれることによって、通常の企業にもこれが普通の対応だということが当たり前になってきますね。

ブラック企業の淘汰

今回の台風の様な天災はわかりやすい。そこに住む人皆が味わうものだから、善人だろうと悪人だろうとクレーマーだろうと、同じ場所に居れば事の重大さはわかるから。

こういったことから、従業員の安全や安心が優先され、仕事をしやすい空気が作られていくことが今日の日本には必要だと思う。

経営者の判断が目の前の利益ではなく、企業の財産である従業員に向くことを期待する。そんな企業ばかりになれば、ブラック企業はより悪く目立つ。そしてブラック企業が淘汰されている。

今回のJRの対応でそんな期待を抱いた。小さな一歩だけれど大きな一歩になることを。

従業員ファースト

客を一番に考えなくても、従業員を一番に考えている企業の従業員はお客様も大事にし始めることでしょう。

嫌々働かされている状態で客に素晴らしい対応などできないのだから。

従業員が働きやすい環境。こんな台風の日は従業員を休ませる判断が素早くできる会社は、休んだ後それを取り戻すように従業員も頑張ってくれるようになるでしょう。

その一歩がこういったきっかけで生まれてくるといいなと思います。

そして、それでもJRにクレームを付ける人たちもいるのは事実。今回だけでなくこういった対応が当たり前になってくれば、意識も変わってくるし、今までの当たり前が当たり前でなくなってくる。そうしていくことでクレームも減ってくる。

過剰な対応じゃないのってくらいで対応していくのもこの時代はありなんだと思います。そもそも今の状況がサービス過剰なのだから。

天災にどう対応するか

さて、少し話を戻すと今回の台風によるJRの運休対応。

実はねこのん19時頃は新宿に居ましたが、人がとっても少ない。新宿とは思えないくらい。多くの商業施設は18時には閉店していました。まだ風も雨ほとんどなかったですが。

日曜日ではありますがJRが運休と言うことで、世界一乗降客数が多いと言われる新宿駅からも人がかなり少なくなっていました。普段はまっすぐ歩けませんからね。

買い物などに来ている人たちも早々に帰宅したのでしょう。昼くらいは普通にいましたしね。

どちらかというと外国人の姿ばかり。ホテルが近いならいいけれど、外国人観光客への対応は考えていかないといけないようには感じました。ちょっと心配でした。

当然日本人だって帰れなくなる人も出てくる可能性もあります。早めの判断で行動できるようにすべきですね。

イレギュラーな対応をするときのマニュアルもきちんと準備しておく時が来ています。

臨機応変な社会へ

台風に託けてつらつらと好きなことを書いてしまいました。

天災そのものに対する対応はまず第一に考えるべきことです。そしてそういった中から、働く人の環境も良くするきっかけにもなるのではないかと思います。

従業員に負荷がかかる過剰なサービスを止め、そして辞めることを受け入れられる社会になることを期待したいですね。