【映画】マイ・インターン。世代性別を超えた友情の物語。

ども、ねこのんです。

久しぶりに映画のレビューでも書きたいと思います。色々見ていましたが、ずっと気になっていた映画「マイ・インターン」です。Amazon primeで見られるようになっていたので見てみました。

マイ・インターン

マイ・インターン(字幕版)

2015年に公開された映画「マイ・インターン」。「プラダを着た悪魔」で有名になったアン・ハサウェイがNYのファッションサイトの社長ジュールズを演じ、その会社にシニア・インターンとしてロバート・デ・ニーロ演じる70歳のベンが雇われる。年の差40歳の新人に戸惑いながら、ベンの的確な行動にジュールズが変わっていく姿が見所です。

基本的には確信を付くネタバレはないように書きたいと思いますが、どんな場面があったかは多少書いていきます。

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年の功 品格と柔軟さ

お仕事系映画ではありますが、このストーリーの本質は生き方に焦点があります。若い人が多い職場で常にパソコンやスマホに目をやる社員たち、そんな中において70歳のベンの品格と言うものが際立ちます。

そして何より素晴らしいのは、周りを受け入れていく柔軟さにもあります。知りえた情報をすぐに活用しコミュニケーションをはかったり、フェイスブックなどのSNSにも取り組もうとします。昔ながらの働き方を持ちながら持ちながらも周りを否定することなく、むしろ受け入れて若い人たちとも溶け込んでいく姿は魅力です。

現代の若い人は向き合う大切さを、年配の人たちは今を受け入れる大切さを感じ取れる、どの世代にも訴えるものがあるお話です。

何かと老害なんて言葉も出ることが多い今日ですが、こんな大人がいたら憧れるし、会社や社会ももっと円滑になっていくと感じますね。「年の功」なんて言葉がありますが、ただ押し付けるのではなく困ったときに的確にアドバイスをくれる人だったら誰だって好きになれますね。

みんなのおじさん

ストーリーも非常によくできており、会社のことやプライベートのことなど、本来生活の上で誰にでも起こりうる様々な問題を切り離すことなく描かれているのもいいですね。

映画の中でベンが自分のことを「みんなのおじさん」と評するシーンがありますが、仕事にしてもプライベートにしても相談できる人がいるというのは良いもので、そんな人が近くにいてくれたら誰だって仲良くしたくなるし、それを感じながら「みんなのおじさん」になってくれるベンの人柄が素晴らしいです。

コメディとしての面白さ

予想外に面白かったのは、ジュールズの失態をベンと周りの若者たちが一緒になって解決しようとする、オーシャンズ11のパロディ的展開です。他にも結構小ネタが詰まっており、ストーリーにテンポの良さを加えているので飽きません。

”笑い”という点だけでなく、会社の建物の話や、「スシ」というキーワードと「サヨナラ」という日本語が数回出てくるのもストーリーに置いてのポイントがあります。そしてベンの観察力の高さが見えるシーンでもあります。

ストーリーの深みになっていると同時に、人間関係を築いていく上での大切なことも教えてくれるようです。

ハンカチは貸すためにある

紳士のたしなみとも言っていますが、「ハンカチは貸すためにある」という名言があります。

どんなシーンかはぜひ見てもらいたいところですが、「ハンカチ」がポイントになるシーンがいくつかあります。察しがいい人はわかると思いますが「涙」というものもポイントですね。

ベンの流した涙の意味を考えるのも深いものを感じます。

友情の物語

最終的に言えるのは、最初に言った通りこの映画はお仕事の映画を映すものではなく、生き方を学び、そして人との関りを学び、世代や性別は関係なく友情を築くそんな物語です。

仕事やプライベートの悩みは尽きないものですが、少し視野を広げてみるともしかしたらベンのようなおじさんがいるかもしれませんね。

ねこのんはベン視点でついつい見ちゃいましたが、働く女性にとってもジュールズへの共感は必ずあることかと思います。様々な視点で見ることができる映画になっているので楽しめること間違いなしです。